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【現地レポート】大波乱の富士決戦を制す!岩佐歩夢選手、圧巻の走りで富士SF初制覇!

執筆者の写真: JALOX広報
JALOX広報
3 時間前
読了時間: 8分

2026年10月9日(金)から11日(日)にかけて、静岡県・富士スピードウェイにて「2026 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第9戦・第10戦」が開催されました。


今シーズン最後の富士大会となった今回、JALOXがパーソナルスポンサーとして応援する岩佐歩夢選手(TEAM MUGEN AUTOBACS)が、第10戦決勝で見事今季初優勝を達成。自身初となる富士スピードウェイでのスーパーフォーミュラ優勝を飾りました。


日曜日の決勝は、3度にわたるセーフティカー(SC)の導入、ピットレーンでの多重事故など、全24台中8台がリタイアし、16台が完走扱いとなる大波乱の一戦に。


そんな混沌としたレースのなか、岩佐選手はスタート直後から主導権を握り、幾度となく訪れる試練を乗り越えて41周を走破。マシンのポテンシャルを最大限に引き出し、持ち前の速さと冷静な判断力、そして勝負運も味方につけ、待望の勝利をつかみ取りました。






【金曜日|好調な滑り出しと、残された課題】


10月9日(金)のフリー走行では、岩佐選手が午前のセッションで2番手タイムとなる1分22秒682を記録。午後には決勝を見据えたロングランにも取り組み、週末の戦いに向けてデータを蓄積しました。


金曜日の総合順位は3番手。上位を争える速さを示した一方で、マシンのパフォーマンスをさらに引き出すための調整が続けられました。




【土曜日|Rd.9、4番手から4位入賞】


10月10日(土)の第9戦では、岩佐選手が公式予選で4番グリッドを獲得。


41周で争われた決勝では好スタートを決め、一時は2番手に浮上しました。しかし、太田格之進選手やザック・オサリバン選手との攻防の末、最終的には予選と同じ4位でチェッカーを受けました。


優勝はポールポジションからスタートしたイゴール・オオムラ・フラガ選手。岩佐選手は上位入賞を果たしたものの、優勝争いに加わるにはさらなるパフォーマンスの向上が必要な状況でした。


この結果を受け、TEAM MUGEN AUTOBACSは翌日に向けてマシンのセットアップを大幅に変更。チームの大胆な決断が、日曜日の劇的な展開へとつながっていきます。




【日曜日|Rd.10、マシンの進化が生んだフロントロー】


10月11日(日)の第10戦公式予選。


前日からのセットアップ変更が功を奏し、岩佐選手は1分22秒395を記録。フラガ選手に次ぐ2番グリッド、フロントロー(最前列)を獲得しました。


前日の決勝では優勝争いに届かなかったマシンが、一夜にして大きく進化。岩佐選手自身も、その変化に確かな手応えを感じていました。


そして迎えた決勝。ここから、2026年最後の富士大会は予想を超える展開を迎えます。




【Rd.10決勝|スタート直後から主導権を握る岩佐選手】


2番グリッドから好発進を決めた岩佐選手は、ポールシッターのフラガ選手を2コーナー立ち上がりでかわし、早くもトップに浮上します。


その後方では、4番手からスタートした太田選手が積極的な追い上げを見せ、4周目にはフラガ選手を抜いて2番手へ。今シーズン圧倒的な速さを幾度となく披露してきた太田選手が、岩佐選手の背後に迫ります。


5周目の接触事故によって最初のセーフティカーが導入され、8周終了時にレースが再開。


太田選手はエンジン出力を一時的に高めて追い抜きを支援する「オーバーテイクシステム(OTS)」をほぼ1周にわたって使用し、岩佐選手を追撃します。


ところが、岩佐選手はほとんどOTSを使用することなく、その攻勢を退けました。


さらに、その後も先頭を走ることで得られるフレッシュエア(前走車による乱気流の影響が少ない空気)を活かし、タイヤの消耗を管理しながら力強いペースを維持。後続との差を広げ、レースの主導権を握り続けます。


タイヤをいたわりながらも、必要な速さを発揮する。今季屈指の速さを誇る太田選手を相手に、守るだけではなく自らのペースで引き離していく姿は、岩佐選手とマシンの高い完成度を印象づけるものでした。



【レース中盤|相次ぐ接触、ピットレーンでの多重事故】


しかし、順調に見えたレースは中盤に大きく動き始めます。


17周終了時に太田選手、18周終了時にフラガ選手がタイヤ交換のためピットイン。コース復帰後、両者はポジションを争うなかで接触するアクシデントが発生しました。


この接触により太田選手はリタイア。フラガ選手もマシンにダメージを負い、大きく順位を落とすこととなりました。


さらに、この事故を受けて2度目のセーフティカーが導入されると、ピットレーンでも衝撃的な事態が発生します。


まだタイヤ交換を済ませていなかった複数のマシンが一斉にピットイン。各チームが慌ただしく作業を進めるなか、ピットから発進したマシンと、これから自チームのピットに入ろうとするマシンが交錯し、後続車も巻き込まれる多重事故が発生しました。


この事故ではルーク・ブラウニング選手、小出峻選手、小林利徠斗選手の3台がリタイア。ピットレーンという、チームスタッフも作業する場所で起きた事故は、レースの安全性についても改めて考えさせられる出来事となりました。



【リスタートの攻防|松下選手の猛追をしのぐ】


混乱が続くなか、岩佐選手は首位を維持。


しかし、セーフティカーの導入によって、それまで築いていた後続との差は縮まり、再び接近戦を強いられることになります。


24周終了時のリスタートでは、2番手の松下信治選手が岩佐選手に肉薄。翌25周目の第1コーナーでは並びかける場面もありましたが、岩佐選手は首位を譲りませんでした。


この攻防には、タイヤの温度という技術的な背景もありました。


レース中のタイヤは、適切な温度に達して初めて十分なグリップ力を発揮します。岩佐選手は決勝後の会見で、先にタイヤ交換を終えていた松下選手に対し、自身のタイヤが十分に温まっていないことを懸念していたと振り返っています。


つまり、同じように走行を再開していても、タイヤの状態によってコーナーで発揮できる性能には差が生まれるのです。


それでも岩佐選手は、難しい状況を冷静に乗り切りました。


さらに後方では、坪井翔選手と山下健太選手が接触する事故が発生。両者がリタイアとなり、この日3度目となるセーフティカーが導入されます。



【最後のリスタート|経験を力に変えた勝負強さ】


レースが再開されたのは31周終了時。


再び先頭で隊列を率いる岩佐選手は、直前のリスタートで松下選手に接近された経験を踏まえ、加速のタイミングを変更します。


前回よりも加速開始を遅らせ、最終コーナーの立ち上がりを過ぎた絶妙なタイミングから一気にスピードを上げることで、後続との間に差を生み出しました。


わずかな判断の違いが勝敗を左右する、セーフティカー明けのリスタート。


岩佐選手は、その難しい駆け引きでも冷静さと対応力を発揮しました。


その後も安定したペースを維持し、最後までトップを譲ることなく41周を走破。


2位のザック・オサリバン選手に1.347秒差をつけ、2026年シーズン初優勝、そして自身初となる富士スピードウェイでのスーパーフォーミュラ優勝を達成しました。


3度のセーフティカー導入、8台のリタイアという大波乱のレース。そのなかで一度も首位を明け渡さずに勝ち切った岩佐選手の走りは、まさに圧巻でした。





【チームの挑戦と、岩佐選手の実力が結実した勝利】


決勝後の公式記者会見で岩佐選手は、開幕から速さがありながら勝利に届かず、シーズン中盤以降はマシンのパフォーマンスにも苦しんでいたことを明かしました。


富士スピードウェイも、これまで思うような結果を残せていなかったサーキットのひとつ。


それでも、土曜日から日曜日にかけてチーム全体で大幅なセットアップ変更に挑み、マシンの性能を引き上げることに成功しました。


岩佐選手自身も、ドライバーとして持てる力を最大限に発揮できたことが勝利につながったと振り返っています。


今回の優勝は、単に波乱の展開に恵まれた結果ではありません。


チームがマシンの可能性を引き出し、岩佐選手がその性能を余すことなく発揮。そこに難しい状況を乗り越える判断力と勝負運が重なったことで実現した、価値ある一勝でした。

【次なる舞台は鈴鹿|残り2戦、最後まで挑戦は続く】


富士大会を終え、2026年シーズンも残すところあと2戦。


今回の優勝により、岩佐選手はドライバーズランキング2位に浮上。首位の太田選手との差を32.5ポイントとし、タイトル獲得の可能性を残して最終戦へ向かいます。


決勝後の会見では、鈴鹿での2戦ともポール・トゥ・ウインを目指すという力強い決意を表明しました。


次戦は11月20日(金)〜22日(日)、三重県・鈴鹿サーキットで開催される最終大会Rd.11-12。


混沌とした富士の激闘を制し、待望の今季初優勝を手にした岩佐選手。その勢いを胸に、シーズン最後の戦いへ挑みます。




【2026 SUPER FORMULA Rd.10終了時点 ポイントランキング】


ドライバーズランキング (全24名)


順位| ドライバー| ポイント

1位| 太田格之進| 122

2位| 岩佐歩夢| 89.5

3位| イゴール・オオムラ・フラガ| 77

4位| 福住仁嶺| 63

5位| ザック・オサリバン| 54

10位| 野尻智紀| 37.5


チームランキング (全16チーム)


順位| チーム| ポイント

1位| DOCOMO TEAM DANDELION RACING| 153

2位| TEAM MUGEN AUTOBACS| 101

3位| VANTELIN TEAM TOM'S| 83.5

4位| PONOS NAKAJIMA RACING| 80.5

5位| SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING| 66






JALOXは岩佐歩夢選手とTEAM MUGEN AUTOBACSの挑戦を引き続きサポートしてまいります。


JALOX




 
 
 

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